初心者向けにWindows Vistaの基本の基本を解説。起動から終了、名称やソフトウェアの起動方法などについて。
ウィンドウズって何?

ウィンドウズとは、米国マイクロソフトが発売している、OSと呼ばれる基本ソフトです。世界で90%以上のシェアを占めています。 パソコンの操作やファイルの管理、プログラムの実行に不可欠なソフトウェアで、パソコンを購入すると、はじめからインストールされています。
ユーザーは、ウィンドウズが提供する直感的に操作できる画面のおかげで、簡単にプログラムの操作やファイルの管理が行えるようになりました。 小学生からおじいちゃん、おばあちゃんまで、パソコンが使えるのはこのためです。
Windows Vista(ビスタ)って何?

Windows Vistaとは、最新版のウィンドウズのことです。 これまでより、美しい画面で操作できるほか、写真や動画より簡単に楽しく管理できたり、パソコンの起動終了がぐっと早くなりました。
Vistaには、用途ごとにいくつかの種類があります。 下位のものから、ホームベーシック、ホームプレミアム、ビジネス、アルティメットの4種類があります。 普通のユーザーであれば、ホームプレミアムで十分でしょう。
Home Basic | 電子メールやインターネット、写真を楽しむなど、基本的な機能を備える。 |
Home Premium | 基本機能に加え、DVDビデオの作成やハイビジョン動画編集など、充実した最新デジタルエンターテイメントを楽しめる。 |
Business | セキュリティやファイルのバックアップ機能が充実。専門知識がなくても安心して作業でき、仕事に専念できます。 |
Ultimate | Vistaのすべての機能を備えた最上位Windows。最新のエンターテイメントと安心の作業環境を備えます。 |
Windowsの起動
パソコンやプログラムを実行して、使える状態にすることを起動といいます。 ほかに、立ち上げるともいいます。
Windowsが起動するとログオン画面が表示されます。 ログオンとは、各ユーザーごとに設定された作業環境を呼び出すことです。 簡単に言えば、個々に設けられた仕事部屋に入るようなものです。 これにより、ユーザーは個々に違う背景や配色、プログラムの設定で、作業を行うことができます。
ログオンするには、ユーザーの画像をクリックします。
パスワードを設定している場合は、入力が求められるので、正しく入力して、[Enter]キーを押すか、矢印のボタンをクリックします。
ユーザーが一人の場合は、自動的にログオンする場合もあります。
ユーザーごとの情報をユーザーアカウントといいます。
デスクトップ

Windowsにログオンすると、デスクトップが表示されます。 デスクトップとは、パソコン上の作業場のようなもので、その名の通り、机の上のイメージです。 ただ、背景に写真などが設定されているので、そうは見えませんね。
ワープロソフトなどのプログラムを起動するとこのデスクトップ上に表示されます。 ちょうど、机にノートを広げているような感覚で作業できます。
アイコン

デスクトップには、アイコンが並べられています。 アイコンとは、プログラムやファイルを呼び出すのに使われる絵です。 ダブルクリックすると、呼び出すことができます。

アイコンにはファイル本体のアイコンとファイルへのリンクであるショートカットアイコンがあります。 ショートカットアイコンには、左下に矢印が表示されます。 ショートカットアイコンはファイル本体ではないので、削除してしまっても、また作ることができます。 ショートカットを削除しても、ファイル本体は削除されません。
ウィンドウ

ウィンドウとは、プログラムを実行すると表示される作業領域のことです。 ウィンドウは同時に複数表示できるため、、複数のプログラムを同時に実行することができます。 これがWindowsの語源です。
タスクバー

Windowsのロゴマークのボタンや実行されているソフトのタイトル、時計などが表示されている帯状の領域をタスクバーといいます。 タスクバーによって、プログラムを切り替えたり、パソコンの状態を確認したり、メニューを呼び出したりできます。
スタート

タスクバーには、[スタート]ボタンがあります。

クリックすると[スタート]メニューが表示されます。 ほとんどの作業をこのメニューからはじめることができるので、こういう名前がついています。 [スタート]メニューには、最近使ったプログラムや個人のフォルダ、インストールされているプログラム、検索などの機能の呼び出し、Windowsの終了などといったメニューが表示されます。
クイック起動

その隣に「クイック起動」があります。 利用頻度の高いプログラムを個々に登録することで、[スタート]メニューを開かなくても、一度のクリックだけでプログラムを実行できます。
タスクボタン

実行されているプログラムのほとんどは、タスクバーにタスクボタンとして表示されます。 このタスクボタンを利用することで、隠れているウィンドウを表示したり、ウィンドウを整列することができます。
通知領域

通知領域には、常駐しているプログラムやWindowsやプログラムの状態を表すアイコンや、時計が表示されます。 ここから、常駐しているプログラムを操作したり、パソコンの状態を把握することができます。
サイドバー

Vistaからサイドバーが新しく追加されました。 サイドバーは、ガジェットと呼ばれる小さなツールを好みに合わせて登録し、表示させる場所です。
ガジェット

ガジェットには、時計やカレンダー、パズルなど、さまざまな種類や機能があります。 また、比較的簡単な知識があれば、誰にでも作れるので、今後、多くのガジェットが登場するでしょう。 サイドバーのみではなく、デスクトップ上にも表示できます。
ソフトの起動
ソフトの起動にはいくつか方法があります。
- スタートメニューの「すべてのプログラム」から起動
- デスクトップのショートカットアイコンから起動
- 関連づけられたファイルを開いて起動
- 「クイック起動」などのショートカットやランチャーから起動
- エクスプローラでプログラムファイルを参照して起動
- 「ファイル名を指定して実行」で起動
などです。普段使うのは1から4といったところです。ソフトを使う頻度などで使い分けると便利です。
ソフトの終了
ソフトの終了もいくつか方法があります。
- メニューバーの「ファイル」-「閉じる」などで終了
- タイトルバーの「閉じるボタン」で終了
- タイトルバー左端のコントロールメニューアイコンの「閉じる」で終了
- タスクバーのタスクボタンの右クリックメニューの「閉じる」で終了
- 「Alt」+「F4」で終了
などです。こちらも時と場合によって使いわけると便利でしょう。
Windowsの終了

Windowsを終了するには、[スタート]メニューの黄色い電源ボタンをクリックします。 画面が消え、ディスプレイの電源が落ちます。 しばらくするとパソコン本体も止まります。
Vistaでは電源を切るとき、プログラムを終了したり、作業状態を保存する必要はありません。 電源を入れると、前回作業していたそのままの状態で再開できます。
注意しておきたいのが、この操作ではパソコン本体の電源が切れているように見えますが、実際にはメモリーなどに微量の電気が供給されています。 これは、Vistaから導入された機能で、パソコンの終了と再開をすばやく行うために、必要な情報を記憶しておくためです。 この状態を「スリープ」といいます。
ですので、この状態で電源ケーブルを抜くなど、電気の供給をやめるとメモリーの情報が消え、ハードディスクに保存された情報からの再開になります。 作業状態は保持されるので、特に問題はありませんが、再開に長い時間がかかります。
ノートパソコンの場合、バッテリーの電源を消費しますが、バッテリー残量が少なくなると、自動的にメモリーの情報をハードディスクにコピーし、完全に電源が切られ、電源の消費がなくなります。

また、電源ボタンが赤い場合、これまでと同じで、スリープではなく完全に電源が切られます。 スリープに比べ再開に長い時間がかかります。
パソコンから短い時間はなれるとき、勝手にパソコンが操作されないようにロックすることもできます。 ロックするには、電源ボタンの右のロック(鍵のアイコン)ボタンをクリックします。 ただ、ユーザーアカウントにパスワードが設定されていないと、誰でも簡単に再開することができます。
再起動など、別の終了方法を選択するには、ロックボタンに右にある[>]ボタンをクリックします。 メニューが表示されるので、任意の終了方法を選択します。
ユーザーの切り替え | ユーザーを切り替えるため、ログオン画面に戻る。 |
ログオフ | ユーザーアカウントを終了して、ログオン画面に戻る。 |
ロック | パソコンを操作されないように、一時的にログオン画面に戻る。 |
再起動 | いったん、すべてのプログラムを終了し、電源を切り、自動的に起動する。 |
スリープ | 作業状態をメモリーとハードディスクに保持したまま、パソコンを止める。 |
シャットダウン | すべてのプログラムを終了して、パソコンの電源を切る。 |