パソコンの動作を高速化・安定化するためのカスタマイズ方法を紹介。
このページのカスタマイズは中上級者向けのものを含みます。意味が分からない場合は実行しないでください。
レジストリの変更やファイルの削除はバックアップをとってから各自の責任で行ってください。
ログインを自動化
Windows XPは起動するまでにユーザーの選択やパスワードの入力が必要ですが、パソコンを一人で使っている場合など、これらの作業が特に必要でない場合、面倒な作業になってしまいます。自動でログインするように出来ます。
なお、ここでは手動でレジストリを変更する手順を説明しますので、中上級者向けの解説になります。
- スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」をクリック。
- 「regedit」と入力し、「OK」をクリック。
- 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon」を開く。
- 右側にある「AutoAdminLogon」を右クリックし、「修正」をクリック。
- 「値のデータ」を「1」に変更し、「OK」をクリック。
- 「DefaultUserName」を右クリックし、「修正」をクリック。
- 「値のデータ」にあなたのアカウント名を入力し(「administrator」も可)、「OK」をクリック。
- 「DefaultPassword」を右クリックし、「修正」をクリック。
- 「値のデータ」に7.で入力したアカウントのパスワードを入力し、「OK」をクリック。
これを無効にするには「AutoAdminLogon」の値を「0」に変更します。
起動時間短縮
休止状態を使えば、Windowsを終了せずにパソコンの電源を切ることが出来ます。パソコンの電源を入れたときWindowsを起動を待つ必要がない上に、すぐに電源を切る前の作業状態に戻ることが出来ます。なお、休止状態から回復する時にログイン作業をする必要がない場合は手順の3をとばしてください。
- 「コントロールパネル」の「電源オプション」を開く。
- 「休止状態」タブをクリックし、「休止状態を有効にする」のてチェックをオンにする。
- 「詳細設定」タブをクリックし、「スタンバイから回復するときにパスワードの入力を求める」のてチェックをオンにする。
- 「OK」をクリック。
休止状態にするにはスタートメニューの「終了オプション」をクリックし、「コンピュータの電源を切る」を開きます。「Shift」を押すと「スタンバイ」が「休止状態」に変わるので「Shift」を押しながら「休止状態」をクリックしてください。
電源ボタンを押したときに休止状態にするには「詳細設定」タブの「コンピュータの電源ボタンを押したとき」を「休止状態」に変更します。
休止状態から回復するにはパソコンの電源ボタンを押してください。
使わないフォントを削除する
使わないフォントを削除すると起動時間やソフトの動作が速くなります。ただ、削除するとそのフォントを使っていた書類やソフトが正しく表示されなくなるので、バックアップのあるものなどを選んで慎重に削除しましょう。初心者にはお勧めできません。
緑色のアイコンのフォントはシステムフォントなので削除してはいけません。また、「MS P ゴシック」や「MS UI Gothic」などWindowsや多くのソフトが表示に利用しているフォントも削除してはいけません。
- 「コントロールパネル」の「フォント」を開く。
- いらないフォントを探す。
- フォントのアイコンをダブルクリックし、本当に不必要なフォントかどうか確認する。
- フォントのアイコンを右クリックし、「削除」をクリックする。
起動ロゴを非表示にする
どの程度の効果があるかよく分かりませんが、起動ロゴの読み込みは省略することもできます。
- スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」をクリック。
- 「名前」に「msconfig」と入力する。
- 「OK」ボタンをクリック。
- 「BOOT.INI」タブをクリック。
- 「ボート オプション」の「/NOGUIBOOT」のチェックをオンにする。
- 「OK」ボタンをクリック。
ファイルシステムをNTFSに変更する
Windows XPや2000をアップグレードして使っていたり、昔使っていたハードディスクを増設した場合、ファイルシステムがNTFSでなく、FATのままになっていることがあります。NTFSのほうが、安定性やセキュリティーが高いのでNTFSに変更するとよいでしょう。ちなみに、Windows XPや2000以外のOSではNTFSを読めないので、外付けハードディスクなどを複数のパソコンで使い回してる場合は注意が必要です。また、NTFSからFATに戻すことはできないのでこちらも注意が必要です。変換に長時間かかる場合があります。
- スタートメニューの「すべてのプログラム」-「アクセサリ」の「コマンド プロンプト」をクリックします。
- CドライブをFATからNTFSに変更する場合は「convert c: /fs:ntfs」と入力します。
- 「Enter」キーを押します。
- 「コマンド プロンプト」を終了します。
- Windowsを再起動します。
- 再起同時にファイル形式の変換が自動的に行われます。
インターフェイスをクラシック表示にする
Windows XPはカラフルなインターフェースを採用していますが、その分CPUやメモリを占有します。Windows 9X頃の昔のインターフェイスに変更できます。
- デスクトップで右クリック。
- メニューの「プロパティ」をクリック。(コントロールパネルの「画面」でも可)
- 「テーマ」タブの「テーマ」の「Windows クラシック」をクリック。
- 「OK」ボタンをクリック。
視覚効果を「パフォーマンス優先」にする
Windows XPでは多くの視覚効果を使っていますが、その分CPUやメモリを占有しますし、見た目にも動作が遅く移る場合があります。視覚効果を無効にしてパフォーマンスを優先させることができます。
- 「コントロールパネル」の「システム」を開く。
- 「詳細設定」タブをクリック。
- 「パフォーマンス」の「設定」をクリック。
- 「視覚効果」タブの「パフォーマンスを優先する」をオンにする。
- 「OK」をクリック。
- 「OK」をクリック。
壁紙を非表示にする
壁紙を表示するだけでもメモリーを消費します。
- デスクトップで右クリック。
- メニューの「プロパティ」をクリック。(コントロールパネルの「画面」でも可)
- 「デスクトップ」タブをクリック。
- 「背景」の「なし」をクリック。
- 「OK」をクリック。
スタートメニューをクラシックスタイルに変更
スタートメニューもクラシックスタイルに変更できます。Windows 9X頃のスタートメニューに変更できるので、以来のメニューの方が慣れている場合は、クラシックスタイルを使うとよいかもしれません。
- タスクバーで右クリック。
- メニューの「プロパティ」をクリック。(コントロールパネルの「タスク バーと[スタート]メニュー」でも可)
- 「[スタート]メニュー」タブをクリック。
- 「クラシック[スタート]メニュー」をクリック。
- 「OK」をクリック。
ディスクエラーを修復する
ハードディスクのデータ記録も時々エラーを起こすことがあります。ディスクスキャンをしてエラーを検出、修復しましょう。
- 「マイ コンピュータ」を開く。
- エラー検出、修復したいディスクを右クリック。
- メニューの「プロパティ」をクリック。
- 「ツール」タブをクリック。
- 「エラー チェック」の「チェックする」をクリック。
- 「ファイル システム エラーを自動的に修復する」のチェックをオンにする。
- 必要に応じて「不良タスクをスキャンし、回復する」のチェックをオンにする。(推奨するがある程度時間がかかる)
- 「開始」をクリック。
- 「ディスクのチェック中???(?:)」というダイアログに「ディスク検査の~次回のコンピュータの再起動後にこのディスクの検査を実行しますか?」と表示された場合、再起同時にエラーチェックする必要があるので、「はい」をクリックし、再起動する。
ハードディスクのデータ配置を最適化する
ハードディスクのデータは長く使っていると書類の散らばった机のように必要なデータがバラバラになっていたり、探すのに時間がかかったりするようになります。最適化すると散らばっていたデータが整理され、よく使うデータが早く読み込める位置に配置されるので、データの読み込みが潤滑に行われ、ソフトやWindowsの起動が早くなります。
- 「マイ コンピュータ」を開く。
- 最適化したいディスクを右クリック。
- メニューの「プロパティ」をクリック。
- 「ツール」タブをクリック。
- 「最適化」の「最適化する」をクリック。
- 「分析」をクリック。
- 分析が完了し「このボリュームを最適化してください。」と表示されたら「最適化」をクリック。最適化の必要が無くても「最適化」をクリックすると最適化できます。最適化しない場合は「閉じる」をクリック。
不要なファイルを削除する
ハードディスクの不要なファイルを自動的に探して削除できます。
- スタートメニューの「すべてのプログラム」-「アクセサリ」の「ディスク クリーンアップ」をクリック。
- 「ドライブ」でクリーンアップしたいドライブ選択。
- 「OK」をクリック。
- 「ディスク クリーンアップ」タブの「削除するファイル」の削除したいファイルの項目のチェックを「説明」を参考にしてオンにする。
- 「OK」をクリック。
エラー報告を無効にする
エラーが起きるとマイクロソフトへエラーの内容を報告するか訪ねるダイアログがでますが、いつも「送らない」をクリックする人には無駄な機能なので無効にしましょう。
- 「コントロールパネル」の「システム」を開く。
- 「詳細設定」タブをクリック。
- 「エラー報告」をクリック。
- 「エラー報告を無効にする」をクリックしてオンにする。
- 念のために「重要なエラーが発生した場合は通知する」をオンにする。
- 「OK」をクリック。
- 「OK」をクリック。